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From Line

内田江美
Emi UCHIDA

2025.9.6 – 2025.10.12

東京

 

Shun Art Gallery Tokyo では、9月6日から10月12日まで原宿スペースで、内田江美 個展「from line」を開催いたします。内田は、細やかな線と鮮やかな色彩を自在に操ることで、独自の抽象表現を確立してきました。その作品群はすでにアジア、欧米を中心とした海外で高い評価を得ており、注目を集めています。

内田の作品において最も特徴的なのは、無数の線が織り成す画面構造です。キャンバスに下地の色を施し、木炭で何百、何千本もの線を描き込みます。その線の際に残されたわずかな色が、白の塗り重ねによって立体的な効果を生み出すのです。蜘蛛の巣を思わせる線の網目に一つずつ色を置くことで、隣り合う色彩が奥行きを示し、平面でありながら一部が浮き上がって見える独特の視覚体験を観者に与えます。

こうした技法は、単なる装飾的効果にとどまらず、作家が「線」という最小単位を通じて世界の構造を再編する試みでもあります。線は時に境界を示し、時に時間の痕跡を刻みます。無数の線と色面が織りなす空間は、神経細胞や宇宙の銀河のように広がり、観る者を無限のイメージへと誘います。

本展「from line」では、新作を含む約10数点を展示予定です。タイトルが示す通り、すべては「線」から始まり、そこから空間や色彩、さらには観者の想像力へと広がっていきます。内田の作品は、魔法のように理屈を超えて、さまざまな感情を交錯させます。そして絵画の可能性を切り拓こうとする探究心が息づいています。ぜひ、ご高覧ください。

 

アーティストについて

emi

内田江美(Emi Uchida)

 

山梨県生まれ、岡山県在住。

1990年女子美術短期大学卒業

1990-2003年服飾デザイナーを経てアーティスト活動を始める。

2002年現代アーティスト秋山令一に師事し、銅版画を学ぶ。

8歳から2004年まで、日本画家の安藤峯子に師事して絵画を学ぶ。

2005年備前焼の伝承者安倍安人に師事する。

内田江美の抽象作品は、画面全体から宇宙空間が無限に広がっていくような印象を与える。よく観察すると、それは無数の炭筆による線が繋がり、交差するネットワークで構成されており、神経細胞と宇宙との密接な関係を暗示している。それはまた、身体の内なる宇宙が空間へと無限に広がり飛翔していく姿でもあり、日常から非日常への空間的跳躍でもある。

同時に、内田江美は版画制作にも取り組んでいる。彼女は江戸時代の春画から着想を得ており、線描やコラージュの技法を用いて、禁忌と露骨、隠すこととあらわにすることのあいだを往還しながら、伝統に新たな解釈と生命力を与えている。

彼女の作品は、日本、中国、中国台湾、アメリカ、ヨーロッパ、トルコ、シンガポールなど、各地で発表されてきた。2016年には台北101タワー美術館(中国台湾)、2018年には三浦美術館(日本・愛媛)、同年に高雄市政府文化局/台湾文化センター(中国台湾)、2020年には瀬戸内市立美術館(日本・岡山)にて重要な個展を開催している。

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