「芸術家の家」Shun Art Gallery Shanghai 水郷アーティスト・イン・レジデンス

Published 日曜日, 1月 1, 2023

01 アーティスト・イン・レジデンス プロジェクト

上海薫依社文化芸術有限公司はShun Art&Design Groupの中国における本社で、2006年8月から正式に運営を開始した。薫依社はShun Art&Design Co.,Ltd.の中国語訳音から取って、熏は「Shun」、依は「芸術Art」、社は「設計Design」である。当社は主に現代アートギャラリーShun Art Galleryの運営に関連しており、ギャラリー空間を通じて、芸術、文化、デザイン及びブランドへの追求を伸ばし、芸術性、デザイン性のある文化産業を作りたいと考えている。会社はフランスのパリと日本の東京にそれぞれ事務所を設立し、上海と共同で多国籍企業プラットフォームを構築した。

Shun Art Gallery(熏依社画廊)はアジアの若い芸術家を主に推し、彼らに良好な発展プラットフォームを提供するとともに、国際的な名家の導入と展示にも力を入れている。ギャラリーはアジアの現代芸術文化交流を理念としている。私たちは「アジア」が次の最も重要な概念だと信じているので、中国芸術の国際性交流に尽力したいと思っている。

 

02 朱家角 · 水郷アーティスト・イン・レジデンス

朱家角は上海市郊外に位置し、1700年以上の歴史を持つ有名な水郷古鎮である。この折れ曲がった扇形の町は湖や山の色に輝く玉のようにはめ込まれている。朱家角にはもう一つの優雅な美名「珠渓」がある。この町は上海の4つの古い町の中で最も保存されている江南水郷の古い町です。独特の古橋がせせらぎの渓流を渡り、枝垂れ柳の懐に小川を抱き、明清年代の古い建物は現代都市の喧騒の中で生活しているすべての観光客を引きつけて、ここに来て新しい古雅、のんびりと静かな生活を体験した。

 

 

アトリエの近くには800ムーの大淀湖があり、大観園景勝地と湖を隔てて向かい合っており、太湖水系と通じており、「東方ベニス」と呼ばれている。スタジオから徒歩で行けるので、朝練の佳地ではなく、湖のほとりでヨガの瞑想をしたり、心を解放したり、夕方には夕日の西落を楽しむことができます。芸術家たちの日々の勤勉な創作に伴い、彼らのさらなるインスピレーションを引き出すことができるかもしれない。「芸術家の家」の周りにも多くの芸術家が集まり、彼らの芸術創作は相対的な補完性と交流性を持っている。

 

 

 

03 アーティスト

 

• 島内美佳 (b.1987)

 

1987年熊本県生まれ、2006年に崇城大学芸術学部彫刻学科に入学し、2013年に崇城大学で美術修士(彫刻)を取得。主な個展に「Big Romance」 (Shun Art Gallery、上海 、2018)、「境界線からみえる風景」 (WHITE SPACE ONE、福岡、2018)、「博多阪急ARTCUBE」 (博多阪急、福岡、2018)、「しまうちみか個展」(ガレリア・グラフィカbis、東京、2017)、「DOG ~猟師よ、ここは私のテリトリー~」(なかお画廊、熊本、2016)、「Lesson」(つなぎ美術館二階 U 39プロジェクト、熊本、2012)、「ABOUT A TREE」( Lionel Wendit Gallery、コロンボ スリランカ、2012)など。島内美佳の彫刻のほとんどは粘土でできています。 島内は彫刻を通して私たちの世界の現実を表現しようとしており、ここ数年は「生と死の見方」が島内の基本的なテーマでした。

 

 

 

• 若田勇輔 (b.1995)

1995年愛媛県生まれ。2017年武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。東京藝術大学大学院デザイン科在籍。 私たちは人、物、空間を見る際に表面的な情報を処理することによってその輪郭を捉えたと認識しがちであるが、それらの表面には 常に言語化不可能な要素が含まれている。なぜなら物質は時間とともに変化する流動的な存在であり、特に私たちの身体も自然物と して常に呼吸し続けている。それ故に物体と関係する際に起こる思考はその対象を細やかに把握することは不可能であり、その内容はごく断片的なものだと言わざるを得ない。しかし当然、現代においてその性質が表面化されることは稀である。私は都市において日々移り変わる環境や流入する情報に焦点を当て、それらを抽象的に表出させた作品を制作することにより、捉えがたい感覚、概念、もしくは忘れてはならない記憶を再構成する。

 

 

 

• 新藤杏子 (b.1982)

 

1982年東京生まれ、2007年多摩美術大学大学院美術研究領域卒業。主な個展に「上海魔登」(shun art gallery、上海中国、2012)、「Soft parade」(gallery tagboat、東京、2018)、「48」(YUKI-SIS、東京、2018)、「頭のさなぎ」(YUKI-SIS、東京、2017)、「光・闇・光」(YUKI-SIS、東京、2015)、「考える牛」(YUKI-SIS、東京、2014)、「Beautiful Life」(YUKI-SIS、東京、2012)、「GAME」 (Gallery Trinity、東京、2011)、「-A transient apartment-」 (Gallery Trinity、東京、2010)など。国内外での発表の他、2019年「 OPEN CALL KAIKA TOKYO 」大賞を受賞、2017年「損保ジャパン日本興亜美術財団FACE賞」入選、2017年「シェル美術賞」入選、2011年「Young Artist Japan 2011」審査員特別賞、2010年「geisai taiwan#2」審査員賞を受賞。フランス、イタリアのアートフェアにも出品している。自身の入院体験から、100人の病院内の患者やドクターを観察し、コメントとともに描いた「Drawing of one day」シリーズは本としても発表し、海外でも大好評であった。

 

 

 

• 加藤智大 (b.1981)

 

1981年東京生まれ、2006年多摩美術大学大学院修了、現在東京在住。個展「Anonymous」(TEZUKAYAMA GALLERY、大阪、2019)、「鉄茶室徹亭 @ART TAIPEI」(世界貿易センター 、台北、台湾、2015)、「Hidden Matter」(VOLTANY、Pier90、ニューヨーク、2015)、「鉄茶室徹亭 @VOLTA BASEL」(MARKTHALLE 、バーゼ、ルスイス、2014)、「太陽と鉄」(岡本太郎記念館、東京、2013)、「LiFe is steel full」(TEZUKAYAMA GALLERY、大阪、2012)、「Few」(アルマスギャラリー、東京、2011)、「Desolate World」(AISHO MIURA ARTS 、Tokyo、2008)。受賞歴 「KAIKA TOKYO ART AWARD 2020」審査員賞、「第1回岡本太郎現代芸術賞」岡本太郎賞、「Geisai Taiwan#2」片山正通賞、「アミューズアートジャム2008」入選。「屋外設置」2013.08. 16th International Sculpture Symposium in Icheon(利川市内公園、韓国 2013)。

 

 

 

• 坪山小百合 (b.1983)

1983年福岡県生まれ、2008年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業,2010年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修士課程修了。個展「呼吸のアウトライン」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2022)、「坪山小百合展 -Origin-」(日本橋三越本店本館6階美術サロン、東京、2021)、「失くしもの」 (ギャラリー58、東京、2010)、「緒方(旧姓)小百合展」(ギャラリーとわーる、福岡,2009)。2020「Independent Tokyo 2020」 準グランプリを受賞。

 

 

 

• 坪山斉 (b.1981)

1981年宮城県生まれ、2000年宮城県仙台第一高等学校卒業、2008東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、2010東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法材料修士課程修了。個展「ENCODE」(Contemporary Tokyo 北京スペース、北京、2023)、「Lightning」 (Contemporary Tokyo、東京、2021)、「Identify」 (ラディウムーレントゲンヴェルケ、東京、2018)、「Symbolic」 (ラディウムーレントゲンヴェルケ、東京、2017)、「ローレゾリアリズム」 (YUKI-SIS、東京、2016)、「Others」(YUKI-SIS、東京、2015)。「第31回ホルベイン・スカラシップ奨学生 2016」、「ワンダーシード 2014」 入選、「トーキョーワンダーウォール 2013」 入選。2022「UNIQLO SUW(Sport Utility Wear)2022春夏グローバルプロモーションのためのウィンドウアートワーク」。

 

 

 

• 中村綾花 (b.1988)

1988年東京生まれ、2005年-2006年交換留学生としてアメリカ・ミズーリ州滞在,2013年-2009年武蔵野美術大学油絵学科版画専攻,現在東京在住。 個展「先」( Pepperʼ s Gallery、東京、2013)、「Shine」 (江夏画廊、東京、2018)。主なワークス 「うちなー昔話 鉄と農業の神様」 アニメーション制作(NHK、沖縄、2018)、「2017 東方神起 全国5大ドームツアー ライブバック アニメーション映像」制作、「渋谷開発用 CM」エフェクトアニメーション(東急、2017) 、「悲劇のムクタウフトゥチ」アニメーション制作(NHK、沖縄 、2017)、ライブ絵本用イラスト「吾輩は吾輩は猫である(夏目漱石)」(株式会社ワンモア、2017) 「ナンジャマース・クガニマース」アニメーション制作(NHK、沖縄、2016)、森山良子 「Touch me…」CD カバー / ポスターイラスト(2016)、「うちなー昔話 仲良くなった兄弟」アニメーション制作(NHK、沖縄、2015)、装丁イラスト「わが名はオズヌ ( 今野敏 )」(徳間書店 2014)、yuyu haruka MV「砂漠の夜の夢」(2014)「Design Awards Asia MV」「砂漠の夜の夢」DESIGN OF THE DAY (11/11) 受賞(2016)、「IAG AWARD」(池袋アートギャザリング) 平面:準入選 / 映像:入選(2017)、 「Design Awards Asia」MV「Smoke Tree」DESIGN OF THE DAY (6/2) 受賞 、Independent TOKYO 2017 審査員特別賞・車洋二賞 (KURUM’ART contemporary)。「映像作家 100 人」(2015)入選。

 

 

 

• 志村英美 (b.1974)

1974年日本生まれ、糸を使って丹念に制作された彼女の作品は、人と人のつながり、人と世界のつながりなど、私たちを取り巻く世界をありのままに反映することを意図している。武蔵野美術大学でファッションデザインを専攻後、3DCG制作者として働いたのちに現代美術作家へ。デビュー直後にパリでの初個展を開催、その後継続的に海外でも積極的に活動している。2006年から2013年まで上海に定住しアーティスト活動を行う。近年は実験的な作品制作にもチャレンジし、新シリーズを次々と誕生させている。東京・上海を始め、日本、中国、中国台湾、欧米各地で数多くの出展歴がある。現在埼玉県在住。

 

 

 

• 深澤雄太 (b.1996)

1996年東京都日野市で育つ。2015年東京都片倉高等学校普通科 造形美術コース 卒業、2019年 東京藝術大学 絵画科 油画専攻 卒業。展示「ふらっと展」(銀座Stage1、2016)、Actアート大賞展(2016)、「やろつど展」(銀座Stage1、2016)「もの派はすごいが、彩がない()」(根津 ラッキーカレー、2017)、「蜃気楼」(アーツ千代田3331、2017)、初個展(Tagboat Gallery、2018)、「Independent」(東京 Tagboat主催、2018)、東京藝術大学卒業展(東京都美術館、2019)。

 

 

 

• 馮依倫 (b. 1994)

独立写真家、暗室制作者、中国寧夏回族自治区銀川市生まれ、イタリア・フィレンツェのビソント版画学院を卒業し、現在は上海で生活している。彼の作品は19世紀の映像が始まった時代に戻ろうとしており、手作りの感光塩定着など、イタリアからの暗室工芸を通じて、流れの中で沈殿した光の影を捕捉しようとしている。時空はその作品の中で客観から主観に変わり、伸びやかな画面に呼吸のリズムが流れ、何度も記憶の起点に戻る。

 

 

 

• 陳末 (b. 1994)

中国福建省漳州市生まれ。2017年にイタリアのヴェネチア美術学院絵画学部の学士号、2021年にパリ第一大学-先賢祠-ソーパン大学造形芸術修士号を取得した。第56回ベニスビエンナーレ芸術展の展示に従事し、中仏芸術交流協会、上海アイデア碰撞文化創意有限公司の創始者として働いたことがある。現在は上海で生活しています。2022年に個展『時空の囿』が開催される。2018年の作品「青い午後」は桂城美術館に収蔵されている。

 

 

 

• 大志 (b. 1997)
大志は1997年に北京で生まれ、現在北京に住んで仕事をしている。2018年に中央美術学院附属中を卒業し、中央美術学院に入学した。現在、独立空間「23号棟芸術家コミュニティ」のマネージャーを務めている。大志の総合材料作品は生活廃棄物に基づいて叙事性のない実験を行い、物質そのものの探索を通じて人の意味の枠組みを議論する。彼女の絵画作品は身体の本能に対する信頼に由来し、それによって現実の幻覚を作り出し、形式理性の確固とした意志と感性からの召喚をバランスさせる。