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愛、生命 そして縄文人

遊真 Mu 篤子  Atsuko Mu Yuma
井上賢一 INOUE Kenichi

2025.05.17 – 2025.06.01

東京

 

 

「愛、生命・そして縄文」は、遊真Mu篤子とイノウエ賢一による初の二人展です。本展は、古代の記憶と現代の感性、内的な祈りと外界へのまなざしを往還しながら、「人間とは何か」「生きるとはどういうことか」といった根源的な問いを、現代美術という媒介を通じて掘り下げる試みです。遊真Mu篤子の絵画、マルチメディア・インスタレーションとイノウエ賢一の平面作品32点を展示いたします。

ニューヨークと日本を拠点に活動する遊真Muは、「母性」「再生」「スピリチュアルな愛」といった主題を中心に、絵画、インスタレーション、パフォーマンスを横断する表現を展開してきました。彼女の作品は、女性的な身体感覚や自然への信仰と結びつき、観る者の内面に静かな震えを呼び起こします。日本の文字文化に根ざしたイノウエの作品は、漢字・ひらがな・カタカナといった文字を再構成し、意味が溶解する瞬間に現れる「未定義の可能性」を絵画として表現するものである。杉板の木目を支持体とした画面には、文字とも象徴ともつかぬ“痕跡”が浮かび上がり、日本人の深層的な記憶を静かに喚起します。

「縄文」という言葉は、かつて存在した文化であると同時に、私たちの身体の奥底に眠る“忘れられない記憶”でもある。遊真Muは母性の原像を描き、イノウエは文字の深層を掘り下げ、それぞれ自身と重ね合わせて作品を創出します。

本展において、二人の異なるアプローチは交錯し、愛と生命にまつわる太古からのメッセージが響き合います。ぜひご高覧ください。

アーティストについて

Yuma's Picture

遊真 Mu 篤子  Atsuko Mu Yuma

 

マルチメディア・アーティスト。

遊真の作品は、愛の調和的な波動、宇宙の広大な力、生命と死の神秘、そして古代神話にインスピレーションを受けている。

 

個展

2025年 Shun Art Gallery「愛、生命・そして縄文 LOVE, LIFE and JOMON」(東京、日本)

2018年 Walter Wickiser Gallery「Fruition」(ニューヨーク、アメリカ)

2016年 Queensborough Community College Gallery「Ancient Road」(ニューヨーク、アメリカ)

2013年 Inter Zone Art Gallery「Connection」(ラスベガス、アメリカ)

2012年 Shun Art Gallery「Existence Space of Eternal Love」(上海、中国)



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井上賢一

イノウエ 賢一 Kenichi Inoue

 

1958年 大分県生まれ

1982年 創形美術学校版画科卒業

 

画歴・個展

1984年~2023年

ギャラリー檜、ギャラリーシアカ、真木田村画廊、

ギャラリーサージ、スタジオ4F、等々

 

グループ展

1988、1989年 大谷地下美術展

1990年 TWO WEEKS IN THE SPRING(館山海岸)

1991~1994年 名栗湖野外美術展

2016〜2025年 21世紀美術連立展

2016年 エロスの饗宴展(ギャラリー檜)

2017年 開かれた孤独展(ギャラリー檜)

2018年 自由を生む中庸展(ギャラリー檜)

2021年 本とアートの対話展(ギャラリー檜)

2022年 動物を見る展(ギャラリー檜)

2023年 自我像展(ギャラリー檜)

2024年 本とアートの対話展(ギャラリー檜)

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